2011年7月22日金曜日

反原発派の皆様へ

厳しい暑さが続いている中、反原発派の皆様方におかれましては節電に邁進されていることと存じます。

さて、原発に反対される方々の多くは有事の際の放射能漏れを御懸念されているがゆえに原発に反対なさっているのだと思います。しかしながら日本が原発をやめたところで本当に安全なのでしょうか。

お隣の中国では原発の建設が続けられています。もしその原発で事故が発生すれば、まき散らされた放射能は忽ち日本に飛来するでしょう。これはドイツでも同様です。ドイツでは脱原発が決まったとはいえ、そのすぐ隣には多くの原発を有する国があるのです。これで原発に伴うリスクが軽減されたといえるのでしょうか。

ちなみに、この脱原発の話は憲法9条についても全く同じことが言えます。いくら日本だけが武力を放棄しても世界は平和になりませんし、日本の平和も保たれないのです。

また反原発派の方々は子どもたちの将来を案じていらっしゃいます。私も子どもたちの健康被害を全く懸念する必要はないとは言いません。しかし、このままではその子どもたちが大人になったとき経済面で困窮するのではないでしょうか。企業の海外への移転は着実に進んでいます。よく埋蔵電力で日本の電力は賄えると嘯く人がいますが、それが仮に本当だとしても、産業の空洞化は現に起こっているのです。反原発派の方々は今後自らを含めた人々の生活がどのようになっていくのかを真剣に考えたことがあるのでしょうか。

結局私が申しあげたいことは、反原発派の方はもう少し視野を広げて日本の周辺や将来のことももっとお考えになるべきだということです。



(坂木)