2011年9月4日日曜日

的中した不安

 早くも私の不安が的中した。防衛大臣の一川保夫氏が「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」と発言したらしい。同氏の不見識は論評するまでもないが、なぜ野田総理はこのような人物を防衛大臣に任命したのか。野田氏は保守派と評されているからなおのこと理解に苦しむ。

 民主党政権に共通していえることだが、そもそも彼らの防衛に対する意識は希薄すぎる。それが防衛大臣の人事に如実に表れている。最初の北澤氏も安全保障に関しては素人だった。唖然とすることに、当初鳩山総理は福島瑞穂社民党党首を防衛大臣にあてようとしたらしい。このようなエピソードからも、いかに民主党の国防意識が低いかがわかる。野田氏はこうした安全保障を立て直すのではなかったのか。

 さらに法務大臣の平岡秀夫氏は死刑に慎重な姿勢をみせているし、小宮山洋子厚生労働大臣をはじめ地方外国人参政権の推進派も多数入閣している。これのどこが保守派の内閣だというのか。

 その野田氏自身も外国人からの献金が発覚する始末である。さらに同氏は、総理在任中は靖国神社を参拝しないと明言した。保守が聞いて呆れる。どうやら民主党内の保守と世間一般の保守とでは相当な乖離があるらしい。韓国メディアは野田氏を極右だと非難しているらしいが、極右どころか右派ですらないではないか。やはり野田内閣の働きを静観というわけにはいかなさそうである。

(坂木)