2011年8月6日土曜日

韓国入国拒否騒動によせて


鬱陵島を視察する目的で韓国に渡航した自民党議員が入国を拒否されたというニュースを聞いて、韓国の未熟さを感じた。私は別に親韓でもないが、韓国人サッカー選手の反日的侮辱行為に対する韓国世論の反応や東日本大震災への支援など、ここ最近韓国は成熟した国になったと思っていた。

しかしながら、領土問題となると“大人の”対応がまるでできないことが改めて明らかになった。今回のようなことは国際社会の韓国に対するイメージを悪くしたに違いない。そもそも、仮に竹島(韓国のいう“独島”)が韓国領であるというならば堂々と自民党議員の視察を受け入れればよかったのである。たかが3人の、しかも野党の議員だ。“独島”は韓国のものだと見せつけてやればいい。それができないということは、同島の領有権をめぐって両国間で紛争があると認めたに等しい。韓国は墓穴を掘ったわけである。

韓国側は議員の安全を確保できないという理由で入国を拒否したらしいが、それが本当なら韓国という国はたいそう危険な国なのだろう。もっとも、ヒステリックな抗議活動を目の当たりにすれば身の危険のひとつやふたつ感じるかもしれないが。地元のメディアも、「招かれざる日本の極右たち」、「極右勢力の政治イベント」、「日本の挑発が相次いでいる」などと感情的に報道したらしい。彼らのいうような血気盛んな“極右の先遣隊”が昼食にビビンバを食べて土産に海苔を買って帰るだろうか。まさに日韓の対応の違いを象徴するエピソードだ。

しかし、日本もいつまでも冷静な対応のままでは領土問題は一向に解決しない。政府は韓国側の措置に対して抗議したが、それだけでは不十分だろう。領土問題に妥協は禁物だ。今後は、竹島への視察など、より実効性のある対策が必要である。

(坂木)